2012年9月29日土曜日

ぶれない

平山郁夫著「ぶれない」の感想。
 
世の中には様々な自己啓発本があふれている。
 
この人は画家として成功を収めた人。なのでビジネスマンの切り口ではなく、アーティストからの切り口の啓発本とでも言ったらいいだろうか。 

平山 郁夫(ひらやま いくお、1930年6月15日 - 2009年12月2日[1])は日本画家教育者日本美術院理事長一ツ橋綜合財団理事、第6代・第8代東京藝術大学学長を務めた。文化勲章受章者。称号広島県名誉県民、広島市名誉市民、鎌倉市名誉市民。
現代日本画壇の最高峰に位置する画家であり、その作品価格は日本国内だけで活動する画家の中では飛びぬけて高い[2]。息子はカメの研究で知られる古代生物学者の平山廉早稲田大学教授)。

(Wikipediaより引用)
 
彼の生い立ち、苦労話、それは誰しも②当てはまるような普遍的な内容であった。

その中でも印象に残ったのは

毎日は「部品みがき」であるということ。

自分が一体どこに向かっているか分からないときがある。
しかし、ある日急にやってきたことが積み重なって、ぱっと道が開けるときが来る。


毎日の積み重ねは非常に辛い。
何のためにやっているのか分からなくなるときがある。
 

しかしながら、著者のようにひとつを追い続け、極めてきた人には、その何気ない毎日が蓄積されて開かれるときが来るのを経験から知っているのである。

最近思うことがある。
新しいことをやるのは怖い。
なぜなら、今までやったことがないから、結果がわからないからである。


人生、そんなことの連続だ。
結果が分かりきったことばかりをやっていると、当然何の変化もない毎日になる。

そんな時、人生を経てきた人の話を聞く。
現代では経験者の生の声を聞ける機会が減っているから、資料を読むしかない。


期限を決めることも大切かもしれない。
ゴールを描くことも大切かもしれない。
しかし、そういった数学、物理学的な生き方になじめない人もいるだろう。

実際僕もそういう人間だ。
 

人生には数値では測れない何かがある。
そんな人生の醍醐味に気づいている人に是非読んでもらいたい。














2012年9月25日火曜日