2010年12月30日木曜日

たけしとひとし

先日、「たけしとひとし」という番組を観ました。


世の中で、ちょっと普通に生活している人には理解できないような夢を追いかけている人が登場。
エベレスト単独無酸素登山を目指している男性だったり、自宅の庭先に富士山を作ろうとしているおじいさんだったり。


北野武と松本人志の投票によって合格か不合格かが決まります。


この番組の良いところは、合格者に対して、活動資金を集めるためのサイトを開設するというところ。
活動を応援する人は、一口1000円で応援できます。


単にお金を与えるのではなく、応援サイトを作るという発想が素敵です。
普段インターネットを利用しない人と、テレビのつなぎ方の例として、素晴らしい方法なのではないかと思いました。


こういった流れが定着してくると、テレビとインターネットの垣根がどんどん壊れていきます。
今回は実験的な側面が強かったようですが、世間の評価に屈さずに頑張って欲しいと思います。

2010年12月28日火曜日

NHKとYOUTUBE

LIFEHACKERの記事より。

NHKのバラエティ豊かな番組がYouTubeでフルに視聴できる「NHK番組コレクション」


NHKの昔の番組がYOUTUBEで見られるようになったようです。
楽しみなのは、まず「みんなのうた」。
やはり子どもながらに「みんなのうた」は、楽しくもあり、ちょっと怖い時もあり、楽しみでした。
「北風小僧の寒太郎」「コンピュータおばあちゃん」「メトロポリタンミュージアム」「一円玉の旅がらす」、振り返ってみたいものがたくさんあります。


次に、「その時歴史が動いた」。
受験で大変だった高校時代。
この番組と、「ビバリーヒルズ青春白書」だけは欠かさずに見るようにしていました。
また一から振り返ってみたい。
松平さんの声が素敵。


そして、朝の連続テレビ小説。
幼い頃の名作。「凛々と」あたりがアップされる日を楽しみにしています。


意外とネットに寛容なNHK。
良質な番組がたくさんあるので、NHK再評価の流れがこれから加速していくに違いありません。

2010年12月25日土曜日

パッチ

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』(Patch Adams)を観ました。
1998年のアメリカ映画。実在した医師の伝記的な作品です。


自ら病を患い、精神病院に入院していたアダムス。
周りの状況に最初は戸惑う。
しかし、それぞれの患者を見ていると、それぞれの世界がある。
自ら積極的に関わっていく。
そして最後は、病気を治すのは医者ではなく、患者同士の結びつきによるものであることを悟り、自ら医者を目指します。


医学部ではトップの成績を取りながら、3年生まで禁じられている患者との接触をしたり、奇抜な行動を試みて、教授会から嫌われる存在に。
その他様々な試練と困難をくぐり抜けて…。
彼の目指した活動は、現在も彼によって全世界で行われています。


現時点で医者を志している人、そして、今医者をやっている人に是非見てほしい作品。
プロとして医者になるためには、感情を殺して患者に当たらねばならないという医学界の常識を打ち破るパッチ・アダムスの存在。
それは今後の医療活動全般にとっても参考になるだろうし、現在プロとして様々な活動を行っている人に、再び最初の理想を考えさせてくれる作品です。

2010年12月23日木曜日

世界でいちばん不運で幸せな私

映画、「世界でいちばん不運で幸せな私」を観ました。
2003年に公開された(日本では2004年)フランス映画。


ストーリー
母親が重い病にかかっているジュリアンと、ポーランド移民でいじめられっ子のソフィーは二人だけのゲームを始める。相手に条件を出し、出された条件には絶対にのらなくてはいけないゲーム。校長の前でお漏らしをしたり、ソフィーの姉の結婚式を台無しにしたり、ジュリアンが母親から貰った大切な缶を賭けて二人のゲームは大人になるまで続く。大人になり、二人の友情は愛情に変わるが、ゲームのせいでお互いの本当の気持ちだけは伝えられないままでいた。(WIKIPEDIAより引用)


幼なじみの男の子と女の子がお互いを想う気持ちに素直になれないまま、大人になり…。


何だかほっとできて、心温まる作品でした。
自分の気持ちに正直になれずに、心の奥底にとどめてしまう。
誰しもが経験することでしょう。
その気持ちに対して、長い年月はかかったけど、正直になった男女のお話。


オーディションで選ばれたという、二人の子どもの演技力に圧倒されてしまいました。
日本のように、ロボットみたいに言わされている気持ち悪い感じがない。
自分の素のままで、自分の意志で表現しようとしている。
これも教育の違いなのか。


売れていなくても、俺は役者をやっていると堂々と言うフランス。
それが社会の中で受け入れられているフランス。
文化を大切にしている様が作品から伝わってきました。


この作品は面白い、面白くないといったことではなく、心理学的側面から見て非常に心に安らぎを与えてくれる作品なのでオススメです。


フランス映画は映像美にこっている作品が多いので、次の日からの街の景色が違って見えます。
気分を変えるのにもオススメ。


子ども時代から、大人になるまでの時間感覚も現代的で、ぱっと切り替わって変に長くないので、すうっと観れます。


この映画を作った監督はすごいに違いない。
誰しもにある普遍的な内容をあつかえるようになりたい。

2010年12月21日火曜日

栃木の姉弟

友達と飲んだ。
大学時代に世話になった女性の、弟さん。
カメラマンをやっている。
いつの間にか、二人の息子の親父になっていた。


お姉ちゃんのほうはチェコでガラス細工をやっている。
自由奔放な子だった。
絵がとてもうまかった。
ピアノもうまかった。


数年前の大晦日。
お姉ちゃんから誘われ、栃木のその姉弟のご実家で年を越すことになった。
昔ブログに書いたっけな。


お父さんは酒屋の6代目。
ものすごい職人気質で、怖かった。
「おい、早稲田。飲め、飲め」
よく分らない初対面の俺を家に招き入れ、無言で酒を注いでくれるお父さん。


本当は酒屋を継ぐのが嫌だったらしい。
東京に出て、大きな酒屋で修行をしたこともあったらしいが、このままでいいのかと疑問を持ったこともあったという。
だから、娘と息子には、自分の好きなことをやれと言い聞かせていた。
姉はチェコに自分の夢をもとめて飛び立った。
弟は家族を築きながら、映像への夢を追いかけている。
すばらしい姉弟に育っている。


弟は僕を心のそこから心配してくれた。
「何かあったらいつでも連絡してくれよ」
この言葉をかけてくれる東京人はなかなかいない。


また今年の大晦日も、栃木に招待してくれるとのこと。
僕は暖かな家庭を求めているのかもしれない。
自分で作るのが一番なのだけれど、そんな余裕がない。
今年の年末も、栃木で迎えようかと思っている。

2010年12月18日土曜日

aftersex

映画「aftersex」を観ました。
2007年、日本劇場未公開のアメリカ映画。
色々なカップルの終了後のベッド上の会話や立ちふるまいが収められているオムニバス作品。
別にモザイクかかるような、アダルトコンテンツではありません。


その中の一つのお話。
大学生のカップルが親に内緒で彼女の部屋で…。
お互いはじめての体験。ぎこちなく分かち合った二人。
すると突然、そこへ帰ってきた母親が部屋に入ってきます。
とっさにベッドの下に隠れる男。
何だかあやしいと感じた母親は、娘へ注意や意見を述べます。
「お母さんには何でも話していいんだからね」
「わかったわよ」
「お母さんもそういう時があったんだから」
「わかったよ」


そして最後に部屋を出ていく母親が、
「あんた早く帰ってちょうだい」
バレてました(笑)


男と男、女と女の内容もあり。
とかくこういった内容を隠そうとする日本社会。
中学生なんかは「AFTERSEX」を見て、人間が愛し合うことの複雑さと素晴らしさを体験してみてもいいかもしれない。
そうすれば、過ちが減ります。


途中で文章を書きながら流し見してしまうくらい面白くはなかったけど、異性に対して奥手な人は、HOW TOビデオとして見ておくのは損はないでしょう。

あの頃のピュアな気持ちに少しだけ戻れます。

2010年12月16日木曜日

夕張の再建

テレ朝NEWSの記事より。

都職員が退職し夕張市長選出馬へ 都知事も歓迎


夕張市の再建のために、都職員を辞めて、市長選に臨む人がいるようです。
何と言うか、素晴らしい意気込みであると思います。


この人にとって、メリットはない。
ただ、仕事で関わった夕張を再建したいという思いだけが彼を突き動かしているのでしょう。


財政面で夕張の様な状況になった自治体は珍しいケースであると思うので、今後の再建に期待するとともに、そのやり方に注目です。

2010年12月14日火曜日

未知のピカソ

時事通信の記事より。
未知のピカソ作品271点=総額66億円、本人が譲渡? ―仏紙


権利関係で争っているみたいですが、そんなことはどうでもよろしい。
ピカソの未知の作品が見つかったということが素晴らしい。


ピカソの絵は正直、今の僕にはまだ理解不能です。
世界の絵画の流れと、表現様式の変遷などの知識がないと十分に楽しめないのかもしれません。


新たな作品が271点も見つかったとなれば、日本に来る可能性も高まるでしょう。
大げさな作品でなくていいから、ノートに軽く描いたデッサンみたいなものが見てみたいな。
ピカソもこんな時期があったのかと、安心してみたい。


最近生の絵を見ていない。
やはり生の作品から漂ってくるオーラのようなものを感じないと、自分の感情は動きません。
一人美術館やってみようかな。

2010年12月11日土曜日

岡村さん

ナイナイの岡村さんが長期休養から復帰した。
その知らせを聞いたとき、本当に嬉しかった。


彼がいないめちゃイケは見る気がしなかった。
まるでクリスマスツリーのないクリスマスのようだ。
まあ、彼がいても見ないのだが。


僕はナイナイの真骨頂は、ニッポン放送で放送されているラジオ、「オールナイトニッポン」であると思う。
ラジオの中での岡村氏のしゃべりは突き抜けている。
それに突っ込む矢部氏との、テンポの良い独特な世界観。
高校の先輩、後輩という関係性も絶妙な距離感を見せている。


高校の時にハマったナイナイのラジオ。
また聴き直してみようと思う。

2010年12月9日木曜日

冬支度

こないだベランダに出て、洗濯物を干そうとしていたら、ふと、
「トゥース」
という独り言が出てきた。


気持ちが良かったので、もう一回言ってみた。
今度は少し控えめに。


おすすめです。

2010年12月7日火曜日

事故

だいぶまえの日曜日。
友達と飲む予定だった。
店に顔を出してみたらまだ開いていなかったので、開店までの時間つぶしに友達と神社に行った。


時間をつぶして店に向かっていたとき。夕方の6時半。あたりが薄暗くなってきた頃。
路上に、自転車ごと倒れているおじさんがいた。
周りにはちらほらと人がいる。暗くて状況がよくわからない。
これはただならぬ事態かもしれないと直感で思った。


とっさに体が動いた。
「救急車は呼びましたか?」
周りの人に確認を急ぐ。


「ひいた人は?」
一人の男性が手を上げた。
逃げていなくてよかった。
すこしばかり動揺していた。


ひかれて倒れていた男性は意識があったが、こちらの問いかけには返答しない。
目立った外傷はないが、救急車到着までに何かしたい。
頭を打っていないか確認したかったが、とにかく返事ができないみたいだ。


自転車は後輪が大きく曲がっていた。
しばらくして警官が2名到着したので、現場を任せて僕は退散した。



一つだけどうしても気になることがあった。
それは、ひかれた男性が酔っていたこと。



飲酒運転の自転車がひかれた場合でも、車が悪いということになるのだろうか。
ひかれた男性も災難だ。
ひいた男性も、好んでひいたわけではないだろう。
お互いに落ち度があるような気がした。
そういった場合の事実への判断は、難しいのだろうなあと思った。

2010年12月4日土曜日

しんぼる

松本人志監督作品「しんぼる」を観ました。


一作目の「大日本人」を見て思ったのは、映画をバカにしているということでした。
だから、2作目が出たときも、いらだって見ないようにしていた。
しかし、やっぱり見てしまった。
パンドラの箱を開けるような感覚です。
怖いもの見たさの人間の欲求です。


今回の「しんぼる」を見終わったときは、それほど腹が立ちませんでした。
映画というフォーマットに松本氏が慣れてきているということもあるでしょう。
長かったが、前回よりは見やすかった。


彼は天才すぎて、今まで自分の思い通りにやって来たのでしょう。
何かを教えてやる人間もいなかったのかもしれない。


彼は現在、3作目の制作に取り掛かっています。
さらに冒険するとも言っている。


その意欲はいいのですが、映画というフォーマットを選ぶなら、そのやり方を愛する必要もある。
彼には、まだ映画に対する敬意がない。


テレビでできなくなったことが多いことも理解できる。
しかし、それをそのまま映画でやろうとすることだけはやめてほしい。
人は映画を見ようとしているのです。つけっぱなしのメディアと、2時間をそれに費やすメディアの違いを把握してほしい。
人の2時間に対する敬意があるかどうか。


彼も色々迷っているのだと思います。
北野武に次ぐ、芸人からの映画監督として、世界にその表現を見せて行って欲しいのです。

2010年12月2日木曜日

重力ピエロ

伊坂幸太郎氏の「重力ピエロ」を読みました。


九州の弟にすすめられて。
それにともなって、九州の親父も読んだとのことだったので、話の種に読んでみました。


テーマは重たいのに、読後感は軽やかなものでした。
なんだか、新しい感覚です。


伊坂幸太郎氏はよく知らないですが、新しい作家です。
今までの、新しさを狙って、文体を壊したり、意味不明な表現をするような作家とは違いました。
僕はそこが非常に嬉しかった。


遺伝子という現代になってわかってきた新たな側面をモチーフにしながら、血縁や法律などの既成の概念に挑戦しようとしている。
その気概のようなものが伝わってきてうれしかった。


長いし、まだ無駄な部分がたくさんありますが、これからの彼には期待していいと思います。


教えてくれた弟、父さんありがとう。