2011年8月27日土曜日

survivre avec les loups

2008年公開の、フランス、ベルギー、ドイツ合作映画。
邦題は「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」。



1943年のベルギーで、ユダヤ系の両親と共にドイツから隠れるように住んでいる少女ミーシャ。
両親は強制連行される。
ミーシャは逃げる。
ドイツ、ポーランド、ウクライナ。
ミーシャは両親を探して歩き続け、飢えと寒さの極限状態を乗り越えていく。



主演の子役がすごい。
飢餓状態で、ネズミを食ったりするシーンがある。
人間の野生を感じる。
日本で言うと、吉高由里子のような魅力を持っている。

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旅というか、逃避の途中で、犬や狼みたいな動物に助けられる。
もう、極限状態でよく生きているなあと思う。
俺だったら、犬が来た時点で、食われる覚悟をする。



この映画が結局何をしたかったのかがよく分らない。
ナチスの酷さを言いたかったのか。
人間の強さを現したかったのか。
ドキュメンタリーではなく、映画ならではの表現が見られなかった。
映画にする意味があったのか。
そこがさみしい。


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72点。