九州の弟にすすめられて。
それにともなって、九州の親父も読んだとのことだったので、話の種に読んでみました。
テーマは重たいのに、読後感は軽やかなものでした。
なんだか、新しい感覚です。
伊坂幸太郎氏はよく知らないですが、新しい作家です。
今までの、新しさを狙って、文体を壊したり、意味不明な表現をするような作家とは違いました。
僕はそこが非常に嬉しかった。
遺伝子という現代になってわかってきた新たな側面をモチーフにしながら、血縁や法律などの既成の概念に挑戦しようとしている。
その気概のようなものが伝わってきてうれしかった。
長いし、まだ無駄な部分がたくさんありますが、これからの彼には期待していいと思います。
教えてくれた弟、父さんありがとう。