2010年12月23日木曜日

世界でいちばん不運で幸せな私

映画、「世界でいちばん不運で幸せな私」を観ました。
2003年に公開された(日本では2004年)フランス映画。


ストーリー
母親が重い病にかかっているジュリアンと、ポーランド移民でいじめられっ子のソフィーは二人だけのゲームを始める。相手に条件を出し、出された条件には絶対にのらなくてはいけないゲーム。校長の前でお漏らしをしたり、ソフィーの姉の結婚式を台無しにしたり、ジュリアンが母親から貰った大切な缶を賭けて二人のゲームは大人になるまで続く。大人になり、二人の友情は愛情に変わるが、ゲームのせいでお互いの本当の気持ちだけは伝えられないままでいた。(WIKIPEDIAより引用)


幼なじみの男の子と女の子がお互いを想う気持ちに素直になれないまま、大人になり…。


何だかほっとできて、心温まる作品でした。
自分の気持ちに正直になれずに、心の奥底にとどめてしまう。
誰しもが経験することでしょう。
その気持ちに対して、長い年月はかかったけど、正直になった男女のお話。


オーディションで選ばれたという、二人の子どもの演技力に圧倒されてしまいました。
日本のように、ロボットみたいに言わされている気持ち悪い感じがない。
自分の素のままで、自分の意志で表現しようとしている。
これも教育の違いなのか。


売れていなくても、俺は役者をやっていると堂々と言うフランス。
それが社会の中で受け入れられているフランス。
文化を大切にしている様が作品から伝わってきました。


この作品は面白い、面白くないといったことではなく、心理学的側面から見て非常に心に安らぎを与えてくれる作品なのでオススメです。


フランス映画は映像美にこっている作品が多いので、次の日からの街の景色が違って見えます。
気分を変えるのにもオススメ。


子ども時代から、大人になるまでの時間感覚も現代的で、ぱっと切り替わって変に長くないので、すうっと観れます。


この映画を作った監督はすごいに違いない。
誰しもにある普遍的な内容をあつかえるようになりたい。